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ぶつぞう入門(柴門ふみ:文春文庫) [本(作者:さ行)]

表題の、

 【ぶつぞう入門 (柴門ふみ:文春文庫)】

を読みましたので、その感想などを記載しておきます。


IMG_4160.JPG
特に確たる目的も無く購入したこの本。
まあ、職場で多少歴史通な人も居ますが、別に「仏像」を殊更にクローズアップして
読む必要は無いわけです。話を合わせる為という事もないのです。
書店で適当に物色していて、チョット目に留まったんですよね。

ですがこの本、ナカナカはまります。

文書がくだけていて読み易いですし、柴門さんの絵で仏像のまとめが載っていたり
もするんですが、なんといいますか、それがヘタウマ漫画のようでついつい笑ってし
まうんですよね。
しかも、その絵の下には
 ・歴史度
 ・技巧度
 ・芸術度
 ・サイモン度
という評価の指標が、原則☆五つを満点としてなされていたりするのです。
なんかもう、歴史シミュレーションゲームの武将のパラメーターか、JYOJYOのスタ
ンドパワーの解説みたいです。ぷふっ!
しかも、「サイモン度」って(笑

と、そんなオチャラけた本書なのですが、それでも不思議と読み終えて見ますと、
結構仏像の基本ワードを覚えてしまうようにも思います。
運慶だの十二神将だの・・・。
また、柴門さんの妄想ワールドの文書もなかなか面白く、
 ・昔の人は仏像を見てエロスや冒険心を満たしたに違いない!
系統の部分は、「はっ、ナ、なるほど~」と思ってしまったのです。
確かに昔は娯楽も無いですしねぇ~。

それにしても、仏像も奥の深いものですね。
何年に一度しか公開されない仏像とか、確かに貴重ですし、生きている内に見る
のも大変ですしねぇ~。

とか、共感したような事を書きつつ、私はやっぱり普通のフィギュアとかの方が好
きです。
歩み寄っても、戦国武将のフィギュア程度までですかね・・・。
あ!戦国武将のフィギュアといっても、名前だけ戦国武将で、見た目は美少女な
最近のヲタク文化のアイテムではないですよ(笑

話がそれましたが、「ぶつぞう入門」かなり面白く読めました。
敢えて難点を言うなら、2002年に出た本(以下のリンクは文庫版なので、2005
年刊)のようですが、当時の時事芸能ネタが時々現れます。時代が変わると、イ
マイチになるのかもしれませんね。




ぶつぞう入門 (文春文庫)

ぶつぞう入門 (文春文庫)

  • 作者: 柴門 ふみ
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2005/08/03
  • メディア: 文庫




あうあう。


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